ニンニクがたりない

僕はニンニク中毒だと思う。

ニンニクほど美味しい食べ物はない。

ニンニクをオリーブオイルにひたしてペッパーをかけてオーブンで焼きたい。

ニンニクをそのまま油に放り込んで揚げて食べたい。

ニンニクたっぷりの餃子を食べたい。

ニンニクまみれのペペロンチーノを皿いっぱいに盛って食べたい。

ラーメンにニンニクをたっぷり投入したい。

あぁ、ニンニク…

どれもこれもニンニクが美味しすぎるせいだ。

素の料理の味をニンニクで書き換えるほどの風味は病みつき。

右を見てもニンニク、左を見てもニンニク、目を閉じてもニンニク。

ラーメン二郎に行って絶対に外せないのが「ニンニクマシ」。

日常がニンニクに支配されていく。毎日ニンニク料理を食べたい…

ニンニクは常習性がある。

そんなニンニクを手軽に摂取できるようにしたポテチがある。

もうそれ合法薬物だろ
今年も発売されたみたいなので、買ってきた。

僕はニンニク味とついたポテチは目に見える限り買ってきた。
これも例外ではない。
よほど自信があるのか知らないが、かなりニンニクを押している。
どうだ、食ってやろうじゃねぇか…

僕は袋を開け、ニンニクの匂いで興奮しながら、一枚を手に取り口に運んだ


足りねぇ…

圧倒的に足りねぇ…



頑張ったであろう味は伝わってくる。
そもそもポテトチップスにニンニクをまぶすっていうのが間違いなんだろうが、
開発陣の努力は想像に難くない。


それでも、足りねぇんだよ…



僕みたいなニンニクジャンキーには、圧倒的に不足している…
自分には、もう一般的な基準というものはとうに失われている。
たぶんこれでも常識的な方々にとってはニンニクがヤベーんだろう。


僕は、このポテトチップスを食べて、ニンニクを控えないといけないのかなぁと思ってしまった。
好きなものを食べて、反省するニンニクジャンキー。
自分がジャンキーであることを自覚したニンニクジャンキー。

ラーメン屋に行っても、すりおろしニンニクの瓶は開けないようにしようと思う。
ニンニクマシコールも、一回辞めてみたいとおもう。
禁煙ならぬ、禁ニンニク。
アルコールがだめな人は3％の缶チューハイでもアルコールの味に気づくという。
ニンニクを楽しむには、それくらい敏感な舌のほうがいいと思う。
僕も一度ニンニクを抜いて、素材の味を壊さない程度のニンニクパーセンテージに基準を戻そうと思う。

ごめん、ニンニク。

とりあえず、夜食用に買っておいたパスタソースの8割がペペロンチーノっていう状況は改善したいと思うよ…

そう心でつぶやいて、今夜もパスタを茹でる。
使うソースは…。


ーおわりー