無事進級できた話
無事に進級が確定した。
4年生から5年生になるまでの進級っていうのは高い壁で、僕のクラスでは9人が登りきれなかった。
僕も危ない橋を渡っていたバカ野郎の内の一人なので、反省というか、自戒の念というか、これをみた高専4年生の君の元気につながれば幸いだ
ということで長文だけども、ブログとしてエントリしておく。
進級が確定して、僕は自分に驚いているし、よくやったなぁという労いの言葉を合格がわかってから12時間ぐらいの間ずっと心で自分にかけていた。
要するに僕は一年間を賭けたギャンブルに勝った。
負ければ一年を取られるし、勝っても得はないという最低最悪の勝負だけども、それを引き寄せたのは自分自身以外の何物でもないということを頭に入れておいて欲しい。
まず最初に。
応用数学っていう教科が4年生の敵で、1範囲でも落として再試でも合格をもぎ取れなかったら留年という教科。
他の専門教科は学科の先生方がなんとかチャンスをアホみたいに与えてくれるので、専門教科で留年というのはよほど諦めた生徒か反感を爆買いした生徒くらい。
要するに、応用数学さえ合格していれば残りの専門教科なんざ蹴散らせるということ。
専門教科がいくら合格して良い点数をとってもいても応用数学が不合格で有れば即時に留年が確定し、もう一年応用数学の為に学校に行くことになる。
僕は専門教科の赤点はナシで(一つあったが、テスト返却後すぐの再試験で消した)、応用数学だけが赤点の状態だった。
応用数学を落とせば最悪の状況が完成する。
僕の学校は4年生で留年した場合は取得した単位の授業は再履修しなくても良いことになっている。
(仮にでも単位制をなのるなら、1−3年生でも留年しても問答無用で全教科再履修をやめろ)
よくわからない理由だが、再履修しなくても良いというボーダーは70点以上だ。
僕は再試験を受けて合格した以外の専門科目はすべて70点以上。
つまり、応用数学を落として留年した場合、専門教科を一つも学ばずに数学の為に学校に行くニンゲンが完成する。
これは最悪…
っていう状況でした。
しかも応用数学のテストは前期(中間+期末)+後期(中間+期末)+4単元テスト
ということで区切りをつけるなら8範囲のテスト。
僕は7範囲赤点だった。
決してサボっていたわけでもなくて、ただ単純に勉強してもわからなくて点数がとれなくて、
わかったと思ってもテストで僕の勉強していた問題のキャパシティを超えた出題が相次ぎ、点は60に到達しなかった。
絶望的だった。前期が終わった時点で応用数学の再試験はほぼ確実に決まったようなもので、(4範囲赤点)
後期に赤点を取らなければ再試だけど傷は浅いということで頑張っていたのだがそれでもダメで、ただイタズラに赤点を増やすだけの学校生活。
それでも専門教科だけは良い点数をマークしていたのが良かった。
学年末試験が終わった状態で迎えた僕のステータスは最初に書いた通りの
一番落とす事のできない教科がほぼ一年分まるまる再試験
という最悪な状況…
数学の先生に聞くと7範囲も再試であがるようなやつはまずいなくて、数学の評点が45点を境に学生のモチベーションは消えて行くと。
僕の数学の平均点は44点なので、先生に言わせれば”到底あがるとは思えないし、モチベが有れば良い方”の生徒だった。
僕は
”留年したら一年間ほぼヒマになれるじゃないか、自転車でも乗ろう”
と
”留年は嫌だな、さっさと卒業したい”
という2つの意見で混じっていた。
最終的にさっさと卒業したい方の僕が勝って再試験にむけての勉強を始めることにした。
再試験が確定した日から再試験の日までは2週間程あった。
2週間の内にほぼ一年間の内容を復讐もとい復讐し、かつテストとして出題されたときに6割の点数をもぎ取れるような勉強をしなければいけない。
これはとてもつらかった。
僕が7範囲も赤点を取るのがわるいんだけど、一年かけてやってきた事をたったの14日で終わらせて合格できる状況にする。
ツライぞ、これ
しかも万が一赤点を取ってしまったら留年がその場で確定するという重圧に耐えながらの2週間。
応用数学の再試験に引っかかってしまった人は全員そうなのだろうが、僕は7範囲だぞ!(自慢できねぇ)
この重圧に耐えて2週間して運命の日がやって来るわけで、再試験用の問題用紙を配る数学の担当教員を(自分が悪いのに)恨みと殺意のこもった目でみつめ、
問題用紙をギラギラと見つめガリガリと全力を尽くして90分やりきるわけだ。
それを2日。死力を尽くす。合計180分で次のその後の60*24*365 = 525,600分が決まる。
問題を解く途中、こいつ(担当教員)はどれだけの学生の時間を奪ってきたんだ(これも勿論赤点を取った学生が悪いに決まってる)
と意味不明で対象を間違えた怨念のオーラが全身から漂う。
ここで一つ注意しておきたいのだが、赤点を取ったのは紛れもなく過去の自分のおかげだし、再試験で落ちたとしても勉強不足または実力不足な自分が原因である。
せっかく再試験までしてくれてるのに落ちたからと言って担当教員のせいに責任転嫁して罵詈雑言をネットで喚き散らすのはちょっとちがうんじゃないかな?
ということ。
敗者は潔く胸を張ろう。負けたからと言ってくよくよして言い訳してる方がみっともないし、卑屈になるだけじゃ来年もどうせ再試験だ。
とまぁ壊れた精神状態でここまでやってきて、再試験二日目が終わりその日の晩にはもう合否判定が出されている。
一部の人間がその写真を撮って希望するものに送りつけるとかいう赤紙みたいなことをやっていたけど、そういうことが好きじゃないし
教員室前でニヤニヤするか膝から崩れ落ちたいという性癖の人は当日か翌日中に学校に行こう。
僕は二日目の再試験が終わってきもちよくお昼寝して気分をスッキリさせたあとにTwitterを思わず覗いてしまって
”落ちました”とかそういう報告を不幸にも目にしてしまった。
2週間を耐えた僕の精神はここで完全に崩壊して
”留年してるかも、どうしよう”と心の中で思うだけで涙目になっていた。
一転して”ここまでやったんだから、不合格なはずがない”と過剰な自信を持ったり、、、
とにかく、自分が壊れないようにするだけで精一杯だった。
結果が怖くて寝れなくて、ねれないとTwitterでつぶやいたら友人から不穏なリプをもらって”あぁ、俺は留年したのか”とか勝手な想像までして泣いてたりした。
一睡もできずに、朝になった。ここまでくるともう腹をくくって教員室前に行って無慈悲な紙に宣告を受けるしかない…
という感じで激動の2週間は終わる。
合格者一覧のなかに自分の出席番号が見つかったときはいままでの心配を返せと言いたくなり、また安心してお家に帰れるとかかんがえたり、そりゃもういろいろ。
そんなわけで僕は応用数学の単位をもらって5年生になれました。
高専のストレート卒業って結構難しいのよ。
7範囲を再試験して進級したのは武勇伝になると思います、すこし恥ずかしいかな
ここで留年してた場合は最悪だな。来年に切り替えていけ。
高専の4年生は舐めてかかると死ぬぞ。
長文すぎたし、自分でも見返してみるのと何言ってるかわかんねぇわ
とにかく、応用数学だけは死ぬ気で取りに行けってことです
4年生から5年生になるまでの進級っていうのは高い壁で、僕のクラスでは9人が登りきれなかった。
僕も危ない橋を渡っていたバカ野郎の内の一人なので、反省というか、自戒の念というか、これをみた高専4年生の君の元気につながれば幸いだ
ということで長文だけども、ブログとしてエントリしておく。
進級が確定して、僕は自分に驚いているし、よくやったなぁという労いの言葉を合格がわかってから12時間ぐらいの間ずっと心で自分にかけていた。
要するに僕は一年間を賭けたギャンブルに勝った。
負ければ一年を取られるし、勝っても得はないという最低最悪の勝負だけども、それを引き寄せたのは自分自身以外の何物でもないということを頭に入れておいて欲しい。
まず最初に。
応用数学っていう教科が4年生の敵で、1範囲でも落として再試でも合格をもぎ取れなかったら留年という教科。
他の専門教科は学科の先生方がなんとかチャンスをアホみたいに与えてくれるので、専門教科で留年というのはよほど諦めた生徒か反感を爆買いした生徒くらい。
要するに、応用数学さえ合格していれば残りの専門教科なんざ蹴散らせるということ。
専門教科がいくら合格して良い点数をとってもいても応用数学が不合格で有れば即時に留年が確定し、もう一年応用数学の為に学校に行くことになる。
僕は専門教科の赤点はナシで(一つあったが、テスト返却後すぐの再試験で消した)、応用数学だけが赤点の状態だった。
応用数学を落とせば最悪の状況が完成する。
僕の学校は4年生で留年した場合は取得した単位の授業は再履修しなくても良いことになっている。
(仮にでも単位制をなのるなら、1−3年生でも留年しても問答無用で全教科再履修をやめろ)
よくわからない理由だが、再履修しなくても良いというボーダーは70点以上だ。
僕は再試験を受けて合格した以外の専門科目はすべて70点以上。
つまり、応用数学を落として留年した場合、専門教科を一つも学ばずに数学の為に学校に行くニンゲンが完成する。
これは最悪…
っていう状況でした。
しかも応用数学のテストは前期(中間+期末)+後期(中間+期末)+4単元テスト
ということで区切りをつけるなら8範囲のテスト。
僕は7範囲赤点だった。
決してサボっていたわけでもなくて、ただ単純に勉強してもわからなくて点数がとれなくて、
わかったと思ってもテストで僕の勉強していた問題のキャパシティを超えた出題が相次ぎ、点は60に到達しなかった。
絶望的だった。前期が終わった時点で応用数学の再試験はほぼ確実に決まったようなもので、(4範囲赤点)
後期に赤点を取らなければ再試だけど傷は浅いということで頑張っていたのだがそれでもダメで、ただイタズラに赤点を増やすだけの学校生活。
それでも専門教科だけは良い点数をマークしていたのが良かった。
学年末試験が終わった状態で迎えた僕のステータスは最初に書いた通りの
一番落とす事のできない教科がほぼ一年分まるまる再試験
という最悪な状況…
数学の先生に聞くと7範囲も再試であがるようなやつはまずいなくて、数学の評点が45点を境に学生のモチベーションは消えて行くと。
僕の数学の平均点は44点なので、先生に言わせれば”到底あがるとは思えないし、モチベが有れば良い方”の生徒だった。
僕は
”留年したら一年間ほぼヒマになれるじゃないか、自転車でも乗ろう”
と
”留年は嫌だな、さっさと卒業したい”
という2つの意見で混じっていた。
最終的にさっさと卒業したい方の僕が勝って再試験にむけての勉強を始めることにした。
再試験が確定した日から再試験の日までは2週間程あった。
2週間の内にほぼ一年間の内容を復讐もとい復讐し、かつテストとして出題されたときに6割の点数をもぎ取れるような勉強をしなければいけない。
これはとてもつらかった。
僕が7範囲も赤点を取るのがわるいんだけど、一年かけてやってきた事をたったの14日で終わらせて合格できる状況にする。
ツライぞ、これ
しかも万が一赤点を取ってしまったら留年がその場で確定するという重圧に耐えながらの2週間。
応用数学の再試験に引っかかってしまった人は全員そうなのだろうが、僕は7範囲だぞ!(自慢できねぇ)
この重圧に耐えて2週間して運命の日がやって来るわけで、再試験用の問題用紙を配る数学の担当教員を(自分が悪いのに)恨みと殺意のこもった目でみつめ、
問題用紙をギラギラと見つめガリガリと全力を尽くして90分やりきるわけだ。
それを2日。死力を尽くす。合計180分で次のその後の60*24*365 = 525,600分が決まる。
問題を解く途中、こいつ(担当教員)はどれだけの学生の時間を奪ってきたんだ(これも勿論赤点を取った学生が悪いに決まってる)
と意味不明で対象を間違えた怨念のオーラが全身から漂う。
ここで一つ注意しておきたいのだが、赤点を取ったのは紛れもなく過去の自分のおかげだし、再試験で落ちたとしても勉強不足または実力不足な自分が原因である。
せっかく再試験までしてくれてるのに落ちたからと言って担当教員のせいに責任転嫁して罵詈雑言をネットで喚き散らすのはちょっとちがうんじゃないかな?
ということ。
敗者は潔く胸を張ろう。負けたからと言ってくよくよして言い訳してる方がみっともないし、卑屈になるだけじゃ来年もどうせ再試験だ。
とまぁ壊れた精神状態でここまでやってきて、再試験二日目が終わりその日の晩にはもう合否判定が出されている。
一部の人間がその写真を撮って希望するものに送りつけるとかいう赤紙みたいなことをやっていたけど、そういうことが好きじゃないし
教員室前でニヤニヤするか膝から崩れ落ちたいという性癖の人は当日か翌日中に学校に行こう。
僕は二日目の再試験が終わってきもちよくお昼寝して気分をスッキリさせたあとにTwitterを思わず覗いてしまって
”落ちました”とかそういう報告を不幸にも目にしてしまった。
2週間を耐えた僕の精神はここで完全に崩壊して
”留年してるかも、どうしよう”と心の中で思うだけで涙目になっていた。
一転して”ここまでやったんだから、不合格なはずがない”と過剰な自信を持ったり、、、
とにかく、自分が壊れないようにするだけで精一杯だった。
結果が怖くて寝れなくて、ねれないとTwitterでつぶやいたら友人から不穏なリプをもらって”あぁ、俺は留年したのか”とか勝手な想像までして泣いてたりした。
一睡もできずに、朝になった。ここまでくるともう腹をくくって教員室前に行って無慈悲な紙に宣告を受けるしかない…
という感じで激動の2週間は終わる。
合格者一覧のなかに自分の出席番号が見つかったときはいままでの心配を返せと言いたくなり、また安心してお家に帰れるとかかんがえたり、そりゃもういろいろ。
そんなわけで僕は応用数学の単位をもらって5年生になれました。
高専のストレート卒業って結構難しいのよ。
7範囲を再試験して進級したのは武勇伝になると思います、すこし恥ずかしいかな
ここで留年してた場合は最悪だな。来年に切り替えていけ。
高専の4年生は舐めてかかると死ぬぞ。
長文すぎたし、自分でも見返してみるのと何言ってるかわかんねぇわ
とにかく、応用数学だけは死ぬ気で取りに行けってことです
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